この頃、よく『昼めし旅』という番組を観ている。
「あなたの昼ごはん見せてください」というセリフから、一般家庭にお邪魔して昼ごはんを見せてもらったり、飲食店のまかないを見せてもらったりする番組だ。
アポがあるか無いかは、番組を観ているだけではよくわからないけれど、他のご家庭のリアルなごはんを見ることができるのは、すごく楽しい。
みなさん、わりとこだわりを持ってそのご家庭独自のメニューを作って食べていらっしゃるところに、妙に感心してしまう。
また「自分のお家ごはんが最高!」と思いながら食べている場面では、幸せオーラが、テレビ画面からドシドシ溢れでてくるのも、心地よい。
さらに、この番組では、そのご家庭のお家の中やキッチンまでのぞけてしまえるところが、面白い。
テレビ画面越しに、ふだんのリアルな生活状況を提供してくれる。
「あまり細かいことは気にしません」といった奥さまの様子には、すごく好感を持ってしまう。
先日は、養豚農家のご家庭のごはんが、紹介されていた。
奥様は「主人がつくったお肉です」と言いながら、嬉しそうに手際よく何品も料理を作っていた。
ご主人も加わり、家族団らんの微笑ましい光景が映し出される。
美味しい料理に変身した豚肉を食べながら、ご主人が熱く語り出した。
「この頃は、さっぱりと食べられる脂に、こだわっています。そのために、私はいつも一生懸命に豚に接し、もう家族のようになっている。そうやって、最高の状態にして出荷するんです」
というようなことを、人の良さそうなご主人は満面の笑みで語っていた。
(ん?コレって、どこかて聞いたような…)
「あっ、リアル『ネバラン』じゃん‼︎」
・・・。
『約束のネバーランド』(やくそくのネバーランド)は、白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による日本の漫画。略称は「約ネバ」 。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年35号から 2020年28号まで連載された 。
私も、豚肉は良く食べるしすごく美味しいと思うし、これからも食べるつもりだから、複雑な心境なんだけど…
一生懸命、家族のように感じるほどの存在に育てた豚を出荷したり、食べたりする心境や心の整理ってどうやっているのだろう…
すごい。
テレビだから、ちょっと良さげに語っただけなのかなぁ。
でも、私たちが普段豚肉を食べることができているのも、誰かがどこかで豚の命をいただいてすぐに食べられる状態にしてくれているから。
私たちは、良いとこどりで、見たくない現実は見ないようにしているだけ。
豚肉を食べる度に、豚の命をいただいていることを想像してたら、食べられなくなってしまうし疲れてしまう。
『ネバラン』を観た時は、ストーリー展開が次々と予想を越えてきてすごく面白い‼︎
くらいにしか感じとれなかったけれど、思いがけず『昼めし旅』を観たことにより、私たちの日常に『ネバラン』的なことは、たくさん起こっているのだと、気付かされたひと時でした。
こぷたまでしたー、ではまた‼︎